糖尿病で包茎が進行

包茎手術 仙台中央クリニックTOP > 糖尿病性包茎 > 糖尿病で包茎が進行

糖尿病で包茎が進行

糖尿病を発症し包茎の状態が進行することが有ります。糖尿病で包皮炎や包皮に亀裂が入ると、包皮が硬くなり剥けなくなります。糖尿病の包皮炎は繰り返すことが多く、軟膏などの治療により一時的に改善しても、再び悪化してしまいます。症状の進行により衛生状態が保てない、炎症を繰り返す、痛みが強いなど場合には、包茎手術が必要になります。

新型糖尿病薬で包皮炎が悪化

糖尿病に罹患すると、包皮炎を発症する可能性が高くなります。通常の包皮炎と比較すると重症で、複数の菌が原因となって難治性となります。特に最近は、糖尿病の治療薬として、SGLT2阻害剤が使われるようになり、それが原因で、包皮炎にかかり易くなることが知られています。SGLT2阻害剤とは、過剰に摂取された糖を尿の中へ排出する薬です。これを服用していると、排出された糖が包皮内の細菌に供給され、細菌の繁殖が助長されるので包皮炎が悪化します。包皮の炎症が長引き、仮性包茎でも亀頭を露出することが不可能な真性包茎になることが有ります。

糖尿病で包皮の硬化が進行

糖尿病になると血液中の糖分が多くなり、全身に糖分が多く運ばれて糖化が起こります。糖化は包皮にも及んで老化が進み、表面がカサカサと乾燥して柔軟性がなくなります。包皮が切れたり裂けたりして、小さな炎症を繰り返しているうちに硬くなっていき、包皮口が狭くなり亀頭が出なくなることがあります。

糖尿病で真性包茎に進行

糖尿病で包皮炎を繰り返していると、包皮が瘢痕拘縮を起こすことがあります。瘢痕拘縮とは、傷が修復する際に周りの皮を巻き込みながら修復され、包皮の円周が狭くなる状態です。包皮の瘢痕拘縮により剥け難くなり、最終的に真性包茎になってしまう方がいらっしゃいます。

糖尿病で包皮の癒着が進行

包皮の狭窄がある状態で無理に剥くと、包皮の先端があかぎれのように裂け、尿や汚れにより炎症が進み、ますます締め付けが強く剥けなくなります。中にはピンホールほどしか開いていない方もいらっしゃいます。排尿はできるものの性行為が困難なケースもあります。放置すると亀頭と包皮が癒着して症状を引き起こすため、早い段階で包茎手術を検討する必要が有ります。

糖尿病で包茎が進行した治療

糖尿病で包皮の炎症や亀裂の悪化、進行を食い止めるにはどうすれば良いのでしょうか。まずは生活習慣を改め、糖尿病の治療を行うことが重要です。既に糖尿病性包皮炎でお悩みであれば、包皮の亀裂部分や炎症部を手術によって切除することで、症状を改善することができます。包茎を改善して亀頭を露出させれば、排尿時や性交時の痛みも緩和させることができます。

糖尿病性包茎手術のリスクやデメリット(稀なものを含む)

  • 術後出血を起こすことが有ります。
  • 疼痛が続くことが有ります。
  • 腫れが続くことが有ります。
  • 細菌感染などの合併症が起こり易くなります。

糖尿病により包茎が進行ビフォーアフター症例写真

糖尿病性包茎

50歳、既婚。包茎手術、埋没修正
症例経過:糖尿病包茎の進行により剥けなくなった症例です。8年ほど前に糖尿病に罹患しその後、包皮口が切れるようになり、だんだんと亀頭の露出が出来なくなりました。血糖値が、安定すれば治ると思っていたのですが、却って症状が進行したために、仙台中央クリニックに御来院いただきました。診察したところ包皮に炎症があり、包皮口は狭くなって、亀頭を露出するのが難しい状態でした。また、陰茎が下腹部に埋没していました。包皮の炎症部を除去し、合わせて埋没していた陰茎を体外に引き出しました。包皮の狭窄が改善されて、亀頭の露出が可能になりました。陰茎が埋まらなくなったので、衛生面や美容面が改善し、満足されました。
症例解説:血糖値の影響で包皮口の亀裂が生じることはしばしば認められる合併症です。徐々に締め付けが強くなり、最終的には真性包茎となり亀頭の露出ができなくなることもあります。血糖値のコントロールができていないと、水や石鹼が沁みるために洗浄することにも苦労します。このような状態になると手術は避けられません。しかし糖尿病性包茎は難易度が高い治療になり、治療を引き受けてもらえないことが多く、引き受けてくれる医師を探すことになります。きちんと治療が出来れば付随する症状が一度で改善しますので諦めずに治療を考えてみてください。糖尿病性包茎は細菌感染のリスクがあります。

糖尿病包茎について教えてください