糖尿病包茎の注意点

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糖尿病包茎の注意点

糖尿病は膵臓からのインスリンが減少することにより血糖が上昇する疾患です。全身疾患であり様々な注意点があります。糖尿病が包茎を悪化させる危険性があり、包茎の状態が進行することが有ります。糖尿病を発症した場合、包茎の悪化に気をつける必要があります。

糖尿病による免疫障害

糖尿病を患うと血糖値が高い状態が続き、体内に入り込んだ細菌を攻撃する白血球や免疫に関わる細胞の機能が低下します。その結果、細菌に対する抵抗力が低下し、亀頭や包皮部分が炎症を起こし易くなります。亀頭包皮炎が継続して慢性化すると、亀頭と包皮の癒着を生じ、剥け難くなります。雑菌が侵入しやすくなっているだけでなく、侵入した雑菌に対抗する免疫力もないために、簡単に亀頭包皮炎を起こすようになってしまいます。

糖尿病包茎で清潔さを意識する

糖尿病包茎では陰部を清潔に保つことが重要です。しかし石鹸で強く擦り過ぎると症状が悪化してしまうこともあるので注意しなければいけません。石鹸では必要な皮脂まで取れてしまい、皮膚をバリアするものがなくなってしまうため、却って炎症を起こし易くなります。強い刺激はできるだけ与えないようにして、ぬるま湯で軽く洗い流すことがポイントです。肌本来のバリア機能をそこなうことなく清潔を保つようにしなければいけません。

糖尿病包茎で包皮が剥けなくなる

糖尿病包茎は、炎症を繰り返すために包皮が固くなり剥けなくなる、包皮に亀裂が入るなど日常生活に支障をきたすことがあります。糖尿病の包皮炎は繰り返すことが多く、軟膏の治療により一時的に改善しても、再び悪化してしまうことがあります。症状により衛生状態が保てない、炎症を繰り返す、痛みが強いなど場合には、包茎手術が必要になります。

循環障害による亀頭包皮炎

糖尿病では、末梢の血行障害が生ずることが有ります。血行障害は亀頭包皮炎の原因になります。血行障害により血液が十分に行きわたらない状態が続くと、栄養が必要な部位に供給されず、包皮の弾力が失われることによって、包皮を翻転する際に、亀裂が入るようになります。痛みがあるために洗えなくなり、菌が繁殖しやすい環境になります。

糖尿病包茎の陰茎壊疽

血行障害や重度の感染、神経障害等により皮膚および皮下組織、筋肉などの組織が壊死に陥り黒色や黄色に変化した状態を壊疽と言います。糖尿病では神経障害、血行障害、免疫力の低下から壊疽になり易いことが知られています。壊疽は、下肢などの荷重部に発症し易いですが、陰茎にも発症します。広い範囲に潰瘍が発症し、黒色化するのが特徴です。壊疽は症状の進行が早いため、早期の治療が必要となります。

糖尿病性包茎に対する治療

糖尿病包茎に対して、包茎治療が行われていますが、難易度が高く引き受けてくれるクリニックは限定されます。亀頭が露出できるようになれば、多くの場合で炎症や亀裂は解消され、痛みや締め付けの不安がなくなります。

糖尿病性包茎に対する手術のデメリットやリスク(稀なものを含む)

  • 内出血を認めることが有ります。
  • 腫れが続くことが有ります。
  • 術後出血を生じることが有ります。
  • 患部に強い刺激を与えないようする必要が有ります。
  • アルコール類は1週間控える必要が有ります。
  • 傷が離解することが有ります。
  • 細菌感染を合併することがあります。
  • 傷が治り難いことが有ります。

糖尿病包茎の注意点ビフォーアフター症例写真

糖尿病包茎の注意点

41歳、未婚。糖尿病包茎の注意点
症例経過:糖尿病包茎による亀頭包皮炎を繰り返していた症例です。元々は仮性包茎でしたが、包皮炎を繰り返し、締め付けが強くなってきたことから、仙台中央クリニックにご来院されました。診察したところ包皮口が硬くなって亀頭を露出させると、包皮口にあたる部分が狭くなって締め付けが起こっていました。手術は絞扼している包皮を精密に測定した上で適切に切除しました。自然に仕上り、亀頭包皮炎が解消されました。
症例解説:糖尿病が原因で起こる亀頭包皮炎は、高血糖状態が続くことで、発症します。末梢血管の血流が悪くなり、組織の柔軟性が低下し、剥け難くなって発症します。塗り薬の塗布で一時的に症状が緩和しますが、再発を繰り返します。包茎が進行した場合や、痛みが強い場合には、包茎手術が必要です。糖尿病性包茎は傷が治り難いリスクがあります。

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