糖尿病の包皮裂傷

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糖尿病の包皮裂傷とは

糖尿病が発症すると、包茎の部分に炎症が継続し包皮の狭窄が強くなり、包皮の肥厚、縦状の亀裂が生じます。やがて反転できなくなり、真性包茎になることもあります。亀裂には輪状亀裂と縦亀裂があります。輪状亀裂は陰茎に対し横方向に生じる亀裂で、長期間の経過で形成されます。これに対し縦亀裂は短期間で発症し、改善と再発を繰り返します。

糖尿病の包皮裂傷は治り難い

糖尿病が原因で起こる亀頭包皮炎は、高血糖状態が続くことで、末梢血管の血流が悪くなり、組織の柔軟性が低下することが原因で生じます。僅かの刺激で皮膚が伸びた時に、皮膚にヒビ割れが生じてその部位が開きます。塗り薬の塗布で症状は一時的に緩和しますが、再発を繰り返します。糖尿病では、体に傷ができると治り難く、包皮に生じた亀裂も治り難いことが有ります。

糖尿病の包皮裂傷の経過

糖尿病性の亀裂に対し、自然治癒を期待することはお勧めできません。亀裂を放置した場合、炎症が継続し包皮の出口部分が異常に狭くなり亀頭を露出できなくなることが有ります。これによって排尿や衛生面で問題が生じ、包皮が腫れて、亀頭を締め付けて強烈な痛みが出ることもあります。痛みが強く、循環不全を起こしている場合には緊急処置が必要になります。悪化してしまう前に治療を検討する必要があります。

糖尿病の包皮裂傷でQOLが低下

包皮や包皮口の表面に亀裂ができると、排尿時にその亀裂に尿が沁みて痛みを伴います。このような状態では、日常生活が困難になってしまいます。また、仮性包茎が、真性包茎へと悪化する事もあります。

糖尿病性包皮裂傷では包茎手術の難易度が高くなる

糖尿病は包茎を悪化させる要因となります。その為、健康診断で血糖値が高いことを指摘された場合は、その後に包茎手術が必要になる可能性が高くなります。糖尿病包茎は、通常の包茎手術よりも難易度が高くなることが知られており、包茎手術を受ける際には、クリニックを探すところからスタートする必要があります。治療を行っている医師が見つかったら、状態を診察してもらい、糖尿病の状態を伝えて、適切な治療をお願いすることになります。

糖尿病性包茎に対する手術のデメリットやリスク(稀なものを含む)

  • 内出血を認めることが有ります。
  • 腫れが続くことが有ります。
  • 術後出血を生じることが有ります。
  • 術後は、包帯の圧迫で排尿する際に、尿が飛び散ることが有ります。
  • 手術後3~4週間は、性行為を控える必要が有ります。
  • 細菌感染を合併することが有ります。

糖尿病の包皮裂傷ビフォーアフター症例写真

糖尿病包茎の注意点

59歳、未婚。糖尿病の包皮裂傷
症例経過:膵臓の疾患後、糖尿病を発症し、包皮に亀裂を繰り返す症例です。最初の頃は、軟膏を塗って治っていましたが、亀裂の再発を繰り返し、包皮口付近が硬くなり、裂け易くなってきたため仙台中央クリニックに御来院頂きました。診察したところ、包皮に亀裂があり、慢性的な炎症により翻転し難くなっており自然回復は望めない状態でした。包茎手術で、包皮裂傷の部分含め硬縮して剥けなくなっている余剰包皮を、全て取り除いて、亀頭直下で縫合しました。亀頭が常に露出している状態にすることが出来、衛生的観点や、日常生活の面で不安がなくなりました。
症例解説:糖尿病の亀裂は再発を繰り返す為に、最終的に包茎手術が必要になります。炎症部分と、亀裂が生じた部分の包皮切除を行います。包皮を切除することで排尿時の痛み、勃起時などの締めつけ感、皮膚が切れる痛みなどが解消されます。日常生活における痛みが改善するために生活のレベルが向上します。術後は細菌感染のリスクがあります。

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