重症包茎に対する手術

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重症包茎に対する手術

包茎であると認識はしていても、重症なのか、軽症なのかという判別は難しくなります。軽症の場合、放置していてもは、トラブルなく日常生活が可能です。しかし、重症の場合、包茎を放置していると身体的なリスクを生じることがあり、注意が必要になります。自分で判断ができず、不安に感じる場合は、医療機関に相談されるのが良いでしょう。

重症の包茎による健康面の障害

重症の包茎では、包皮孔が狭く、排尿がスムーズにできないことがあります。排尿時、包皮が風船のように膨らみ、尿勢が減少し、尿線が細く、尿が出難くなる場合もあります。排尿に時間がかかるケースでは、膀胱の機能障害や水腎症、腎不全に移行することがあり注意が必要です。排尿に問題のある重症の包茎は、出来るだけ早い時期での手術をお勧めします。

包茎の症状を自覚していない

自分自身が重症の包茎であることを、意識してない人も多いようです。そのような方が、必要に迫られてバタバタと治療を進めると、トラブルの原因となります。重症症例は、手術方法を慎重に検討し、安全に治療を行うことが重要です。平常時、包皮の締めつけが強く、戻しにくい場合は、重症のタイプの可能性が高くなり、手術の必要性があります。重症では、慎重に治療を進める必要があります。

他院で断られた重症の包茎

糖尿病性包茎、包皮絞扼輪の亀裂、包皮の腫れ、包皮と亀頭の癒着は、重症包茎に分類されます。重症包茎の治療は、手術を断られることがあります。薬で様子を見ましょうと言われ、手術を先延ばしにされ、症状が悪化してしまうケースも見受けられます。症状が進行しているのに様子を見続けるのは、リスクを有します。セカンドオピニオンを得て、最適な治療を行うよう心がけましょう。

重症の包茎で包茎が再発

重症の包茎に対して、包茎手術を行った場合、手術直後は良かったものの、暫くして包茎に逆戻りすることがあります。特に、バックカット根部切開を行った場合に戻ることが知られています。バックカットの根部切開では、包皮が再延長し易く、手術直後は良かったものの、徐々にまた被ってしまい、包茎になるという現象が、よく起こります。戻ることを考慮して余剰皮膚を切りすぎると、勃起時の痛みや突っ張りが起こります。バックカット法では、せっかく手術をしてもまた被るリスクがあり、慎重に適応を考える必要があります。

老人の重症の包茎

高齢者の場合、年齢と共に陰茎が萎縮し、陰茎が短くなってしまうことがあります。更にお腹の脂肪や皮膚が垂れて、陰茎が隠れているような場合も認められます。特に、埋没した重症の包茎は入院や介護の現場で、トラブルを抱えることがあります。包茎だと介護をする側にも、される側にも大きな負担になります。近年、高齢者の人が、老人性の包茎手術を受けたいと希望され、その需要が高まっています。

重症の包茎注意点

  • 包皮孔の狭窄が強い包茎の場合、無理に包皮を剥くと亀裂を起こしたり、包皮が戻らなくなったりすることがあります。
  • 亀頭下の部分が腫れたりすることがあります。
  • 亀頭が鬱血して壊死してしまうこともあります。
  • 緊急手術が必要になることがあります。

重症包茎手術のリスクやデメリット(稀なものを含む)

  • 術後止血が完成されない場合、再手術を要することがあります。
  • 傷が離解することがあります。
  • 細菌感染を合併することがあります。
  • 包帯が巻き難く、傷の管理を行い難いことがあります。
  • 亀頭の痛みが長期に続くことがあります。

重症の包茎手術症例写真

重症包茎に対する手術

22歳、独身。重症の包茎手術
症例経過:包皮孔の狭窄が強く、剥けない重症の包茎の症例です。排尿時にトラブルがあること、及び包皮の衛生状態を保てないということから、仙台中央クリニックに御相談いただきました。包皮孔が狭く、包皮の中に残った尿で下着やズボンを汚すことが多く、排尿後はティッシュで拭かなければいけなかったようです。診察したところ、絞扼輪が強く、包皮は一部亀頭と癒着していました。包皮の癒着を解除して、余剰の包皮を切除しました。亀頭を露出することが出来、排尿や衛生管理が容易になりました。
症例解説:包茎手術が必要かどうかは、衛生面や、排尿などの機能面に支障があるかどうかにより決定します。包皮孔の狭窄や、亀頭との癒着が強く、簡単にはめくれない症例は注意が必要になります。包皮と亀頭の間に恥垢がたまる場合は、臭いに悩まされるだけでなく、さまざまな感染症などの温床となり、陰茎がんや機能障害を引き起こす危険性もあります。重症症例では手術が先送りにされることもありますが、いずれは手術の必要性が高くなりますので、もしもの時に備えておくことが重要になります。包茎手術は、内出血や腫れが継続するというデメリットやリスクを認めることがあります。術前に十分な説明を受けて手術に臨んでください。