包茎手術のリスク

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包茎手術のリスク

リスクが高いとして包茎手術を引き受けてもらえないことがあります。一般な包茎手術は、余剰包皮を切除して審美や衛生面、機能的な問題を改善し生活の質を向上させるために行われています。短時間で終了し、比較的に簡単に行うことできます。近年では日本各地に専門のメンズクリニックが開院し、包茎に悩まれている方が相談しやすい環境となっています。しかし、包茎手術を受けるため相談したところ、リスクが高いとして、手術を断られたというお話をお伺いすることがあります。包茎手術のリスクが高いケースとして、持病を持っている場合、内服している薬の副作用が強い場合、包茎と併発して他の症状がある場合、下腹部に脂肪が蓄積された肥満により陰茎が埋まっている場合があります。リスクが高い包茎手術は、望む効果が得られにくいという理由から包茎手術を断られことも多いようです。

持病による包茎手術のリスク

糖尿病、高血圧などの慢性疾患で療法を受けている場合、リスクが高いとして包茎手術を断られることがあります。慢性病により全身状態が悪化している場合、術後の細菌感染や出血のリスクが高くなるためです。包茎手術を希望される場合には、出来るだけ病状をコントロールすることが重要になります。場合によっては、治療を受けている先生との連携が必要になることがあります。手術を引き受けてくれる施設は、少数になります。

副腎皮質ホルモンによる包茎手術のリスク

内服している薬の副作用により、リスクが高くなり包茎手術を断られることがあります。その代表的な例が、副腎皮質ホルモンです。ステロイドとも言われ、強力な抗炎症作用があるために、自己免疫疾患や、喘息、リウマチ、アトピーなどに用いられています。しかし血糖が上がったり、免疫力が下がったりすることがあり、術後の細菌感染の可能性高くなることがあり、包茎手術のリスクは高くなります。副腎皮質ホルモンを長期に服用している場合は、突然薬を減らしたり、休薬したりすることが出来ません。副腎皮質ホルモンを内服している場合、包茎手術を引き受けてくれる施設は少なくなります。

血液サラサラの薬による包茎手術のリスク

心筋梗塞、脳梗塞などで血液をサラサラにする薬を処方される場合があります。血液をサラサラにする薬を服用していると、血が止まり難くなり、術後出血のリスクが高くなるために、包茎手術が敬遠されます。術前術後、一時的に、休薬をすることが出来れば、包茎手術を引き受けてくれる場合もあります。休薬が不可能な場合には、リスクが高くなるために、引き受けてもらえないことが多くなります。

包皮炎や亀裂症の併発による包茎手術のリスク

包茎手術を受ける際に包皮炎や包皮亀裂などの合併症がある場合、包茎手術のリスクが高くなることから、クリニックによっては包茎手術を引き受けてもらえないことがあります。軽度の包皮炎や亀裂症、は塗り薬や内服などで一時的に症状を抑えることもできるため、積極的に手術を行ってくれる施設は少数です。再発を繰り返す包皮炎や進行性亀裂の根治のためには、包茎手術が有効と考えられますが、簡単には手術を引き受けてもらえないことが多くなります。

体型や陰茎の状態による包茎手術のリスク

肥満傾向で陰茎周辺に、脂肪が蓄積されている場合は、包茎手術のリスクが高くなります。体内へ陰茎を引き込もうとする力が強く、陰茎が下腹部に埋もれ、体表面に出ている陰茎が短い場合には、手術操作が煩雑になります。また術後の管理も注意が必要になります。そのような症例では恥骨部脂肪吸引や長茎術の併用が必要になることがあります。そのリスクの高さ、術後管理の煩雑さから、太った体型で、陰茎が埋もれている場合、包茎手術が敬遠され、遠回しに手術を断られることがあります。

リスクが高い包茎に対する手術

仙台中央クリニックでは、持病をお持ちで他院では難しいと判断され断られた方、副作用の強い薬を服用している方、包皮炎などを合併している方、体型状包茎手術が難しいと判断された方に対しても、状態を診察させていただいた上で、出来るだけ包茎手術をお引き受けしています。難易度が高い手術になりますので、その点を十分理解した上で治療を受けていただくことをお願いしております。電話やメールのお問い合わせでは、詳細を知ることは出来ないために、一度来院していただき、診察させていただくことが必要になります。

リスクが高い包茎手術の注意事項

  • 包茎手術を受ける際、服用中の内服薬の種類よっては一時的に休薬を、お願いすることがあります。
  • 服用されている薬について、主治医に問い合わせていただくことがあります。
  • 糖尿病などの慢性疾患がある場合は、免疫力が弱っている状態のため、細菌感染を起こしやすくなります。
  • 術後の感染を起こしてしまった場合には、通院回数が増えることや、傷が完治するまでの期間が長くなることあります。
  • 下腹部に脂肪が多い体型の方や、埋没陰茎の症状が強く見られる場合などは、包茎手術と併せて長茎手術や下腹部の脂肪吸引などの複合手術が必要な場合があります。

包茎手術を断られた方の手術症例

痛みのため性交が出来ない

40歳、未婚。リスクの高い包茎手術、糖尿病性包茎
症例経過:10年前に糖尿病を発症し、内服薬により治療を行っていた症例です。しばらく前から、包皮に亀裂を起すようになり、その後包茎の状態が進行し、剥けにくい状態になってしまいました。排尿時に沁みて、痛みや痒みを伴うようになったために、他院に問い合わせたところ、血糖値の高さを理由に手術を断られ、インターネットで検索して仙台中央クリニックに御相談いただきました。診察したところ、包皮孔の皮膚は柔軟性を失い、硬化して剥けない状態でした。また包皮に亀裂を生じ発赤しており、周囲には炎症が認められました。リスクは高いものの包茎手術は可能と判断し手術を行いました。包茎手術により、硬化している余剰包皮を切除して亀頭を露出させました。術後は排尿時の痛みや痒みから解放され、安心して日常生活をすごせるようになりました。
症例解説:糖尿病性包皮炎があると術後感染のリスクが高くなるために、包茎手術を断られてしまうことがあります。糖尿病は症状が悪化すると、免疫力の低下を引き起こし、細菌に感染しやすく、傷の治りも遅くなるため、手術は敬遠され、手術を引き受けてくれる施設は少数になります。何度も繰り返す包皮の炎症や亀裂に耐えて過ごすことは、とても辛いことです。糖尿病による包皮炎や亀裂のために包茎手術を断られたケースでも、手術可能な場合があります。リスクが高い包茎手術は、術前に十分に説明を受けて、注意事項を守ってお過ごしいただくことが必要になります。