陰茎嚢胞

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陰茎嚢胞

陰茎嚢胞とは、陰茎または亀頭の周囲に出来る嚢胞のことを言います。多くの場合、陰茎嚢胞は良性で、進行することはなく無症状で経過しますが、サイズが大きく、圧痛を伴う場合や、感染症状を示す場合は手術が必要になります。また見た目が悪いという美容上の問題から陰茎嚢胞の除去を望まれる方もいます。

陰茎嚢胞で見た目が悪い

陰茎嚢胞は皮膚の下に水が溜まった風船状の膨らみで、危険な状態に発展することはほとんどありません。そのまま放っておいても問題ないので、病院によっては、「経過を見ましょう。」と治療を断られることがあります。しかし見た目が悪い、膨らみが邪魔になるなどでコンプレックスを抱え、治療を希望される方は少なくありません。審美的に気になる場合は陰茎嚢胞の除去が行われます。

病気と間違われる陰茎嚢胞

陰茎嚢胞の多くは先天性のもので性病ではありません。しかしサイズが大きいと、性病と誤解されることがあります。病気や奇形と思われたくない、性病と誤解されたくないなどの理由から治療を希望される方がいらっしゃいます。

違和感や出血のある陰茎嚢胞

陰茎嚢胞があっても通常の痛みはありませんが、大きくなると、座る、歩くなどの動作に違和感を生じることがあります。また、隆起しているその形状から擦れたり引っかいたりして出血を起こすことがあります。ほとんどの場合は自然に止まるので心配はありませんが、出血を繰り返す場合は陰茎嚢胞の切除をお勧めします。

陰茎嚢胞を自分で潰すのは危険

嚢胞を自分で潰そうとする方がいらっしゃいますが、危険な行為であり、お勧めできません。陰茎嚢胞を自分で潰すと、そこから細菌が入り、炎症を引き起こす危険があります。また針を深く突き刺し過ぎると嚢胞以外の皮膚を傷つけてしまいます。自己判断やネットに書かれている情報を試して、嚢胞が悪化し、包皮に目立つ傷が一生残ることがあります。後悔する前に、一度病院で診察してもらいましょう。

陰茎嚢胞が再発する

陰茎嚢胞に、針を刺して液を抜いても、再び大きくなります。袋の内側に粘膜細胞が残り、その細胞から粘液が分泌されるために再発してしまいます。完治させるには、嚢胞周囲にある袋状の被膜を全摘する必要があります。

陰茎嚢胞の治療

治療は穿刺で嚢胞から液を抜くだけでは再発しやすいため嚢胞全体をとる手術方法が必要になります。多くの場合で切開が必要で、メスを使わない治療は困難です。

陰茎嚢胞の薬物療法

嚢胞自体が感染や炎症を起こしている場合は、抗生物質の内服薬や点滴、ステロイド剤を使用します。炎症や腫れを引かせて、状態を落ちつかせる治療です。炎症を繰り返す場合は、手術で切除することが必要になります。

陰茎嚢胞の注意

陰茎嚢胞は先天性の場合が多く、予防を行うことはできません。嚢胞内に感染や炎症を起こさないために、清潔に保つことが必要になります。入浴時に陰茎嚢胞の周囲を洗い、汚れを取り除き、清潔になるように心がけてください。

陰茎嚢胞のリスクやデメリット(稀なものを含む)

  • 手術後、傷跡が目立つことがあります。
  • 包皮の突っ張りや引き攣れが起こることがあります。
  • 細菌感染を起こすことがあります。その際、通院回数が増えることがあります。 
  • 手術した部位に血腫を形成することがあります。
  • 陰茎嚢胞の切除後は、包皮に窪みを生ずることがあります。
  • 赤み、色素沈着、肥厚性瘢痕が、残ることがあります。

陰茎嚢胞ビフォーアフター症例写真

陰茎嚢胞

35歳、既婚。陰茎嚢胞
症例経過:子供のころから陰茎嚢胞が有った症例です。見た目が悪いことを自覚はしていましたが、嚢胞のサイズは変わらず、痛みもないので、放置していました。公衆浴場や温泉では他人に見られないよう気を付けていたそうです。子供との入浴している際に、陰茎嚢胞に対して息子が疑問をもつようになったために除去しようと決断し、仙台中央クリニックに御相談いただきました。診察したところ、陰茎の嚢胞が目立つ状態で、美容目的で陰茎嚢胞の除去手術を行いました。嚢胞を周囲の組織から剥離して摘出し、美容縫合で仕上げました。また病理学的検査を行い、良性であることを確認しました。
症例解説:陰茎嚢胞は良性のことが多く、痛みもないために放置している場合が多々あります。美容的に醜形をきたしている、炎症を合併している、サイズが徐々に大きくなってきたという場合には治療が必要になります。嚢胞の出来た部位によっては、手術の難易度が高くなることがありますが、多くの場合、短時間の手術により治療可能です。悪性の疑いがある場合や、診断をはっきりさせたい場合には、病理学的検査が有益になります。手術により摘出した組織を、顕微鏡により検査して、悪性か良性かの確定診断がなされます。陰茎嚢胞は、術後、包皮が腫れるリスクがあります。術前のカウンセリングで注意事項を確認して手術に臨んでください。