包皮の亀裂や裂傷

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包茎による包皮の亀裂

包茎により、包皮に亀裂が出来る事があり、御相談をいただいています。包皮の亀裂は、痛み、違和感、痒み、ムズムズ感を伴うことがあり、日常生活において大きな障害となります。症状が強い場合や、障害が大きい場合には包茎手術の適応となります。包皮に亀裂を生じている場合、難易度が高くなるという理由から、包茎手術をなかなか引き受けてもらえないことがあり、注意が必要になります。

亀裂の原因

包皮の亀裂は、物理的な負荷が加わることにより生じます。加わる負荷によって亀裂のタイプも変わります。包皮の裂傷は皮膚が裂けることによりできます。包皮剥離は皮膚組織を無理に剥がすことにより生じます。亀裂が生じた場合、完治するまでの間、刺激を控えることが必要になります。完治しない内にまた刺激が加わると、亀裂が広がり治り難くなります。その場合には、包皮を切除する包茎手術が必要になります。

疲労性による包皮の亀裂

包茎の場合、陰茎には物理的負荷がかかります。いつも同じ位置に負荷がかかることで、包皮が切れて亀裂が生じます。陰茎の包皮に負荷が掛ることにより、包皮が切れる場合を、疲労性の亀裂と言います。通常は、抗生剤軟膏を塗布して治ることもあります。さらに強い負荷が掛って、亀裂が広がった場合には、治療が困難になります。なかなか治らないのであれば、包茎手術を行い物理的な負荷を無くすことが必要になります。

包茎矯正器具による亀裂

包茎矯正器具によりトラブルになることがあります。包皮孔を伸ばす器具を使ったところ、包皮が炎症を起こして、傷つくことがあります。包茎矯正器具での改善には即効性がなく、使用期間も長くなります。そのため包茎矯正器具を使用する期間が長くなれば、包皮に負荷が蓄積して、トラブルを起こしやすくなります。矯正器具により、包皮はいくらでも伸びる訳ではありません。限界点を超えると亀裂が入り、広く裂けてしまします。安全面や衛生面を考慮するのであれば包茎手術をお勧めします。

陰部湿疹による包皮の亀裂

湿疹などの炎症がある場合、包皮に亀裂が起こりやすくなります。陰部湿疹は汗や細菌の繁殖で起こります。皮膚に炎症が起こると、皮膚の痒みが強くなり、無意識のうちに掻いてしまいます。また、下着と擦れてただれるために、亀裂が出来易くなります。包皮に痒みや痛みが生じた場合、連鎖を生じさせたいために、適切な治療が必要です。炎症が起こった包皮は通常の包皮よりも弱くなり、非常にデリケートです。ダメージが広がる前に、早めに治療を行うことが重要になります。

カントン包茎による包皮の亀裂

カントン包茎は、包皮孔が狭くなっており、平常時には亀頭を露出させることができません。症状が進行すると包皮孔が亀頭部を締め付け包皮が戻せなくなり、血流が滞ることで包皮が腫れる状態になることがあります。無理に亀頭を露出させようとすると、裂傷が起きて亀裂ができることがあります。

糖尿病性による包皮の亀裂

糖尿病では、包皮が炎症を起こしやすくなり、僅かな刺激でも亀裂が起こるようになります。排尿時に沁みて痛みを伴い日常生活に支障をきたすようになってきます。また性行為などによっても痛みによる苦痛を伴うようになります。

包皮の亀裂によるデメリット

  • 加齢に伴い包皮が薄く乾燥するために、摩擦により亀裂が生じることがあります。
  • 包皮内板部分が刺激に弱く、傷つき易くなります。
  • 亀頭包皮炎を繰り返すことにより、包皮の柔軟性が失われ包皮が狭くなることがあります。
  • 包皮が亀頭と癒着し、亀頭を露出できなくなることがあります。
  • 陰毛を包皮に巻き込んで、毛切れを起こすリスクが高まります。

包皮の亀裂の症例写真

包皮の亀裂

27歳、独身。包皮の亀裂・裂傷、埋没陰茎修正
症例経過:包皮の亀裂や裂傷を繰り返していた症例です。糖尿病を発症してからは包皮炎や裂傷が、改善しないようになったそうです。少しずつ包皮の柔軟性も失われ、入浴時に包皮内の洗浄をするだけで、亀裂が広がり、痛みに耐えながら生活するようになりました。亀裂を悪化させないよう安静を保つように過ごしていましたが、亀裂は酷くなり、次第に包皮が剥けなくなったために、仙台中央クリニックに、ご相談いただきました。診察したところ、余剰包皮の狭窄が強く、包皮は硬化して包皮の変形を起こしていました。変形していた余剰包皮を切除し、埋没しやすい陰茎を埋もれにくいように固定して、亀頭を露出させました。
症例解説:包茎の場合、炎症や亀裂を起こすことがあります。糖尿病を患っている方は、免疫力の低下によって、亀頭包皮炎や包皮亀裂が起こり易く、一度発症した亀裂は、治りにくいと言われています。症状がひどい場合には、包茎手術を行わないと、亀裂の改善は認められません。包茎手術は、腫れを伴うことがある、細菌感染を伴うことがあるなどのリスクやデメリットが認められることがあります。手術前に十分説明を受けて、治療に臨んでください。